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令和元年度 土壌汚染調査技術管理者試験 午前 問題14 解答と解説

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令和元年度 土壌汚染調査技術管理者試験(環境省HPより抜粋)

正答は(5)

 

何気に間違えやすそうな問題

 

まず、ベンゼンを使用していた製造棟A,Bは有無をいわさず「汚染のおそれが比較的多い」に該当

この時点で選択肢は(1)、(4)、(5)となる。

 

(1)、(4)、(5)の中でいくと、まずは(4)が×というのが一番分かりやすい。

改正水濁法の施行後の設置、かつ、浸透防止がなされている施設Yは、これ自身が汚染の由来とはみなさくてよいため、「汚染のおそれが比較的多い」とはならない。

 

あと難しいのは、その場合に施設Yが

・汚染のおそれはないと評価できる ・・・・ 選択肢(1)に該当

・汚染のおそれが少ないとの評価になる・・・ 選択肢(5)に該当

のどちらかということ。

法改正の資料なんかをみると選択肢(1)と間違えやすい。

いま資料をみてもミスリードを誘導してるような印象すらある。

 

厳密には、浸透防止範囲については施設Yに起因する汚染のおそれはない、としていいよというのが法の規定。

そのため、施設Yの場所については、製造棟A,Bからのつながりは残ってしまうわけで、「汚染のおそれが少ない」という評価に落ち着く。

そこから正答は(5)となる。